Brainwoods Staff Blog

日本の魅力を発信するデザインの力、言葉の力

政府がまとめた新たな「クールジャパン戦略」が明らかになったとの記事が、6月16日の新聞に掲載されていました。 「地方・観光」「食」「音楽」「デザイン」を切り口にして、日本製品やコンテンツの輸出を拡大する政策だそうです。 今回の戦略が実行されることにより、どんどん国全体が潤って行くことを期待したいですね。 これまでのクールジャパンについては、「発信力が弱い」、「予算の使い方・戦略の立て方に難あり」など、マスコミでもいろいろと取りざたされていました。「発信力」については、「どうしたら海外の人に伝わるか、伝えた上でどのようなアクションをとってほしいのか」という発想の欠如が課題のように思われます。 日本の製品やサービスを海外で売り込む際にありがちな間違いとして、「日本語で書いたものをそのまま翻訳して海外にもっていけばいいじゃない・・・」という考え方があります。日本人向けに書かれた文章を字面の通りに翻訳しても、うまくはいきません。日本人に向けて記された文章には、「文化も考え方も趣向もちがう海外の人に、どうしたらウケるのか」という発想そのものがそもそも欠如しているからです。 では、「デザイン」はどうでしょう? 優れたデザインは、言葉で説明するまでもなく、万国共通で理解され得ると思われがちですが、デザインの意匠や新奇性については、優れたビジュアルとコピーライティングの助けがないと、その魅力を伝え辛い場合があります。 BNN新社という出版社があります。この出版社からは、国内外のデザインをテーマにした魅力的な書籍が多数出版されています。それも日英対訳付きです。優れたグラフィックやビジュアルと、デザインテーマを引き立てる解説で構成されています。このような書籍を「クールジャパン戦略」に役立てない手はないと思います。 ブレインウッズでは、デザインに関する翻訳も数多く手掛けてきました。デザインに造詣の深い翻訳者・スタッフが、日本人ではない読者に向けて、どうしたら日本のデザインの良さが伝わるかを真剣に考え、翻訳以上のアウトプットを追求する、その試みに、仕事の醍醐味を感じています。 官民共同の、これからの試みが大きく実って行くことを、心から祈っています。 笹波

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