Brainwoods Staff Blog

ギョールとパーリーでストゥを食べる!?

こんにちは、ブレインウッズ翻訳事業部の本領です。

翻訳に携わっていれば、自然と言葉のうつろいに気が向くもの。
最近ではオノマトペの認知度に世代間で違いがあるなんてニュースがありましたね。
なんでも「ざっくり」という言葉、20代の方はよく使っていると思いますが、50-60代の方には、ほとんど意味が伝わらないとか。
少し前にはTV局がカタカナ表記の多用で提訴されるなんてニュースもありました。
確かにせっかくの日本語、出来るだけ使って欲しいと私も思います。
外来語をわかり易く綺麗な日本語に翻訳するというのも、翻訳の腕の見せ所かもしれませんね。
とはいえグローバル化が進む昨今では、ある程度のカタカナ表記の使用は止むを得ないところ。
日頃から慣れておく必要はあるでしょう。
さて、そんなカタカナ表記、全国で共通の表記が使われているかと思いきや、いやいや、そんなことはないんです。たま~に独特な表記をする地域があります。

そのひとつが沖縄です。

ご存知のように、戦後米軍統治下におかれた沖縄は、外来語の流入も早く、おじぃおばぁでも平気でカタカナ英語を使いまくります。そしてそのカタカナ英語が本土と少し違うんです。

いくつか例をご紹介。

「シャープ」
電機メーカーさんじゃありません。
コーヒーシャープとかサンドイッチシャープとか。「shop」のことです。
普通にお店の看板に使われています。

「パーリー」
沖縄の夏の風物詩、ビーチにビールとBBQの準備を持ち寄って…
そう、「party」のこと。

「ギョールフレンド」
「girl friend」のことらしいですよ。
ちなみにgoogleで「ギョール」と検索すると、
ふた昔前の特撮番組に出てくる、
悪の秘密結社の女幹部見たいなキャラが出てきました。

…そんな友達いらない(笑)

「ストゥ」
何のことかさっぱりわからない。
「stew」です。
言われればなるほどとなる。
けれど、山崎まさよしに「ストゥを食べよう~」と歌われた日にはもう、
ホームの空気は消え去り、完全アウェーの異国の雪国を歩く道すがら、
偶然見つけたレストランでこれまた偶然頼んだ郷土料理に、
はるか遠い故郷への望郷の念を禁じえない、もはや演歌な世界観。

…表記って難しいですね。
けっして沖縄の表記が悪いということを言っているわけではないのであしからず。
むしろ沖縄大好きです。

今まで日本語になっていない言葉の表記をどうするかというのは、
翻訳作業中でもよくあって、なかなか悩ましいところです。
そんな時はクライアントとお打ち合わせをしながら、用途や意味の伝わり方などを考慮しつつ、表記を決め込んでいきます。

アルファベット表記のまま残すか、カタカナ表記にするか、日本語に訳出するか…
そんな悩みをお持ちの方、ぜひぜひブレインウッズにご相談くださいませ!

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沖縄語辞典を、お昼ご飯のひと時に楽しく勉強する本領。

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