Brainwoods Staff Blog

秋への準備?おすすめ英語読みもの

初めまして、翻訳事業部の春日です。今年4月から入社したピチピチの中途社員です。 まだまだ蒸し暑い日が続きますが、夜になるとわずかながら秋の気配を感じられるようになりました。皆さまは今年の夏をどのようにお過ごしでしょうか? ブレインウッズでは神宮外苑の花火大会をオフィスの屋上から眺めました。風向きにも恵まれ、さまざまに咲く花火を終始楽しむことが出来ました。 花火は英語でfireworks。「花」という自然の美しさに形容する日本語に対して、「work」という人間の作り出したものに形容する英語。単語ひとつ取っても、地域によるものの見方や考え方の違いが表れるところに言葉の面白さがあると思います。 そういった背景の違いは興味深いとともに、非ネイティブにとっては未知の領域でもでもあります。手に取るように分かれば良いのですが、なかなかそうはいきません。今回はそんな悩みの一助となる本をご紹介したいと思います。 それは『Longman Pocket Activator』。 この本の特徴が、普通の辞書と違い単語が類語ごとにまとめられている点にあります。それぞれのニュアンスの違いも説明されており、ネイティブスピーカーが頭の中で自然に行っている言葉の使い分けを例文と共に丁寧に説明してくれるのです。元々『Longman Essential Activator』という英語活用辞典があり、その簡易版として出されたのがこのPocket Activator。それゆえある程度語数は制限されているものの、その選定具合が絶妙で、物足りなさを感じさせません。 平易な英語、コンパクトな説明、手になじむ文庫本サイズ、三拍子そろって英語の読みものとしては最適です。 夏の終わりが垣間見えてきた今日この頃、きたる秋の夜長の一冊に加えてみてはいかがでしょうか?

翻訳とは単にタテのことをヨコにするだけではない

「翻訳とは単にタテのことをヨコにするだけではない」とよく耳にします。 言葉の背景には、文化や考え方の違い、根底にある思いや伝えたいことがあります。 文化の違いはその最たるもので、「これはびっくり」と目が点になることがたくさんあります。 以前日系メーカーのフランス法人で働いていたときのこと。フランス人の営業スタッフ20人と一緒に、ベルギーのアントワープに行く機会がありました。車5台に分乗し、目的地までは3時間半ほどかかります。 集合時に驚いたのは、地図や旅程表が一切用意されていないこと。万が一の時の集合場所や対応策もなし。しかも当時、携帯電話はありません。「高速道路をまっすぐ進むだけだし、案内板を見ればわかるし、行けばわかるし、とにかくオレについてくれば大丈夫だから」とは先頭の車を運転するセールススタッフの弁。 それを信じて出発したものの・・・。高速道路に入って小1時間ぐらい経った頃。件の先頭車が、突然、ウインカーも出さずサービスエリアに入ってしまいました。続く4台のうち2台が、気がつかず直進。あえなくはぐれてしまいました。急な進路変更の理由はなんと「給油したかったから」。事前にガソリンを確認していない、先導車なのに後続に気を配らない。にわかには信じがたいことでした。 その後、5台全てが目的地に到着できたのは、予定を2時間ほど過ぎた頃でした。はぐれたスタッフ達は、文句をいいいながらも、総じて「まあ着けたからよかったよ」「行けばわかるって、確かにそうだったよな」と平気な様子。初めから終わりまで、よく言えば柔軟な、悪く言えばいい加減な姿勢に、目が点になった私でした。 これはほんの一例で、いわゆるカルチャーショックはあらゆる所に存在しています。「よい/悪い」「好き/嫌い」のジャッジを持ち込んでしまうと、単に腹が立つし気持ちが苦しくなりますが、「な~るほど!」とポンと手でも打ち楽しんで、そこから何かを学べると得した気分になります。 ちなみに、前述の体験から私が学んだのは、フランス人(正確にはフランス人のごく一部か?)のマインドセットです。「計画を綿密にたててスタートするのではなく、ざっくり始めて途中で柔軟に対応して、最後はなんとかする!(なんとかなる?)」。常にこれでは周囲が疲れてしまいますが、新しいものを生み出すときや、ものごとを前に進めるにあたってとても有効なアプローチだったのです。 翻訳も、そのような異文化間の架け橋として、いろいろな違いを超えて「伝えたいこと」を「伝わるようにする」役割を果たしているのだと思います。 田島

「WHISKY」と「WHISKEY」、どちらが正しいスペルなのか、の件

こんばんは、ウィスキーバーの止まり木にて オンザロックを片手にくつろぎ中(嘘です)の古橋です。 「ウイスキー」の英語表記には、「WHISKY」と「WHISKEY」の2通りのスペルがあるのをご存じですか? ラベルの文字を見てみると、おしりのスペルが「KY」になっているものと、「KEY」になっているものがありますね。スペルミス?と思いきや、実はどちらも間違いではありません。 ウイスキーの起源は未だ明らかになっておらず、現在でも、スコットランドとアイルランドが『我が国こそが元祖!』とお互いに主張し合っています。表記が分かれた理由も諸説ありますが、アイルランド人が自分達の優位性を主張して、アイリッシュウイスキーをスコッチと区別させるために、「WHISKY」にEを足して表記するようになったと言われています。そのため、一般的にスコットランド産のスコッチウイスキーでは「WHISKY」、アイルランド産のアイリッシュウイスキーでは「WHISKEY」と表記されているのです。 ちなみに、バーボンで有名なアメリカンウイスキーは、アイルランドの流れを汲んだ「WHISKEY」の表記がほとんどです。これは、アメリカのウイスキー蒸留所の創設者の多くがアイルランド出身だったからとされています。 では、現在朝ドラ『マッサン』で話題になっている我らがジャパニーズウイスキーはというと・・・?   ドラマを観ている方ならもうお分かりですね。マッサンが修業したスコットランドの流れを汲んだ「WHISKY」です。 新年会のちょっとした薀蓄に・・・ アルコール・酒類関連文書・マーケティングの翻訳ならブレインウッズにお任せください!

翻訳とチューニング

こんにちは、11月より社内翻訳者として復帰した坪田です。 「復帰」といいますのは、実は、10年ほど前にブレインウッズのコーディネーターとして働いていたことがあるからで・・・その後独立し、フリーランス翻訳者として自営を経験した後、晴れて再入社しました 笑 現在、私自身は基本的に在宅で翻訳業務を行っています。 突然ですが、私は大学時代に三味線とベースギター(写真)を弾いていたことがあります。 そして最近、楽器のチューニングは翻訳時の訳調の調整・統一作業と似ていると考えるようになりました。 特に三味線は、本番での演奏中に、楽器を弾きながら同時にチューニングも行うわけですが、チューニングがずれていると、聞く人にとって何とも言いようのない気持ち悪さを生んでしまいます。 翻訳でも、訳調(チューニング)がずれていると、訳文を心中で音読している時に「あれ?なんだかおかしい」という感覚になり、文を読み進めるどころではなくなってきます。 読みやすく、通りの良い訳文を作るためには、この感覚を大切にすることが重要なのかな、と思います。「チューニングの合った」訳文を作ることを心がけている今日このごろです。

ガチャガチャ…コロン。それは、運命の出会いでした。

初めまして。松嶌と申します。ブレインウッズの映像翻訳事業部にて働いております。社会人1年目のど新人です。以後お見知りおきを。 少しお話しをさせていただきます。あれは、やたらと強い風が吹く、週末のことでした。友人と夕食を食べた帰り道、風を避けるためにある建物に入ると、ガチャガチャの列が目に入りました。私は、変わったガチャガチャを集めるのが大好きです。友人の視線を背中に感じながら、ガチャガチャを物色していると、1台のガチャガチャに目を奪われました。 「不思議生物大百科 極小の共存者 微生物」 何だこれは…!? 誰がこんなものを欲しがるんだ…!? 気づくと私は、100円玉2枚を投入し、ガチャガチャを回していました。そして、出会ったんです。 クマムシは、体長が0.1~1.0ミリ程度で、4対の肢をもつ微生物です。世界中の、ありとあらゆる環境に生息しています。のそのそと歩く様子がクマに似ていることから”water bear”と呼ばれており、以下のような特性を持ちます。 ・体の中から水が抜けてカラッカラになっても生存できる ・ヒトの致死量のおよそ1000倍に相当する線量の放射線に耐える ・-273℃の低温(ほぼ絶対零度)、+100℃の高温でも生存できる ・真空から75000気圧の高圧まで耐える ・宇宙空間に直接さらされても生存可能 (ウィキペディアより) す、凄すぎる…! クマムシがなぜ、こんなにも高い環境耐性を持っているのか。それはいまだに解明されておらず、多くの研究者が、日夜研究に明け暮れているとか…。 弊社では、論文や研究報告書の翻訳や英語論文ネイティブチェックも取り扱っております。クマムシの謎を解き明かした方は、ぜひ一度ご相談下さい!

ネコ目ネコ科、英語の総称は?

はじめまして。翻訳事業部の大嶌(おおしま)と申します。6月から社内翻訳者としてブレインウッズに勤務しています。どうぞよろしくお願いします! さて突然ですが、私は無類の猫好きです。物心ついたころからなぜか猫が大好きで、あの何とも言えないシェイプを街中や旅先で見かけたりすると、嬉しくてデレデレ~っとしながら話しかけてしまいます。 街中の猫では飽き足らず、動物園に行けば必ずネコ目ネコ科の動物、ライオンやトラやチーターなどをチェック。そして「まさに大きなからだの猫だなあ~かわいいなあ~」という認識を新たにします。 ライオンが「大きなからだの猫」?そうなんです、ネコ目ネコ科の動物、英語で総称すると「Big Cat」なんです。もう何のひねりもありません。やっぱり英語って合理的でわかりやすいですね! もうひとつ。googleイメージ検索で「Big Cat」と打ち込んでみると・・・ライオン、トラ、チーターなどの写真がたくさん出てきます。かたや太った猫ちゃんの写真はほんの数枚なんです。ここから「英語を母国語にしている人たちが「Big Cat」と聞いたときにまずイメージするのは、太った猫ちゃんじゃなくて、ライオンやトラなんだよ」ということがわかります。 ネコ科ネコ目の動物は「Big Cat」。覚えていただけましたでしょうか?飲み会の小ネタに使ってみてください。 ブレインウッズには私を含め猫好きがとても多いのですが、有名人にも猫を愛する人たちがたくさんいて、エッセイなどで「いかに猫を愛しているか」を熱く語っています。その中で何冊かおすすめしたい本をご紹介させていただきます。 向田邦子著 『眠る盃』 作家の向田邦子さんは、一時期「マミオ」「チッキイ」「伽俚伽」という3匹の猫を飼っていました。中でも「マミオ」がご贔屓だったのですが、それを他の2匹に悟られないよう、かなり気を使っていたようです。その奮闘ぶりが笑えます。 「マハシャイ・マミオ殿」が必読です。あーわかるなあ(笑) 伊丹十三著 『再び女たちよ!』 映画監督の伊丹十三さんは、飼い猫の「コガネ」を溺愛していました。「コガネ」のこと、きっと飼い猫ではなく女性と思っていたのではないでしょうか・・・。 以下『再び女たちよ!』から抜粋します。コガネへの愛がビシビシ伝わってきます(笑) 「ねえ、あたしとコガネとどっちが可愛い?」などと訊ねるのであるが、冗談じゃあない。きみなんかコガネの百分の一も可愛くないのであって、もしもコガネの半分も可愛い女がいたら、私はすべてを投げうって顧みないだろうと思うのである。」 こういったエッセイを読むと、あんなにワガママで好き勝手に生きてるのに、こんなにも愛される猫ってすごいなあと思います。来世は猫になりたいと思う今日このごろです。

おばあちゃんのケータイ

こんにちは。映像翻訳部の井上です。今日はうちの祖母についてお話ししたいと思います。 私の祖母は現在89歳、来年には卒寿を迎えます。足は少々弱ったものの、かかりつけ医に「井上さんは、その歳で悪いところがひとつもないね」と言わしめた健康体。趣味は相撲鑑賞とドラマ鑑賞と編み物と麻雀。パーマをかけた髪は藤の花のような紫色という、地元老人会では右に出る者のいないハイカラ婆さんです。 そんな祖母が80歳のとき、傘寿の誕生日プレゼントとして、父が携帯電話を贈りました。当時は愛車(三輪自転車)で何処へでも繰り出していた祖母ですが、そうは言っても高齢ゆえ外出先で何があるか分かりません。緊急連絡先として、かんたんホンの3つしか登録できない電話帳に家族の連絡先を入れ、何かあったときのために持っておいてと渡したのです。 それから数ヶ月ほど経って、祖母から父に連絡がありました。 「こんなちゃちい携帯電話じゃ役に立たないから、 たくさん番号が登録できて、液晶画面がついてるやつに変えて」 確かに、広い交友範囲をもつ祖母には、家電話の子機のようなシロモノでは まったく物足りなかったのでしょう。 さて、そんな祖母が新しい携帯電話を手に入れて数年経ったころでした。祖母の家でたわいのない話をしていたとき、メールの話題になりました。「あたしもこんなケータイじゃなきゃメールくらいできるのに」という祖母の携帯電話を見てみると、ちゃんとメール機能がついています。長年、そうとは知らずに使わないままだったのです。早速メールアドレスを登録して、私の携帯電話からメールを送ってあげると大喜び。こうして、祖母の新しい遊びができました。 それから数ヶ月は、週に一回くらいのペースでメールが来ていました。さすがに漢字変換は難しかったらしく、文面はすべてひらがなでしたが、きちんと意味も伝わるメールです。80代にしては大したものです。しかし、しばらくして、こちらからメールをしても返信がこなくなりました。そのときは、「まあ、用があるときは電話してくるし、飽きちゃったんだろうな」くらいに思っていました。 ある日、祖母にそのことを尋ねてみて、真相が明らかになりました。祖母は子供のころ、「あいうえお」ではなく「いろはにほへと」でひらがなを習ったのだそうです。つまり、「え」という文字を打つには「あ」のキーを4回押すという、我々には当たり前のルールが、祖母にとっては当たり前ではなかったのです。それでも最初のころは、小学校1年生の教室に貼ってあるような「あいうえお表」を自作し、メールを打 つたびにそれを参照していたのだそうです。でもだんだんと楽しさより面倒のほうが立ってきて、メールをしなくなってしまったとのこと。 なるほど。世のご老人が携帯電話を使いこなせない原因の一端は、その辺りにあるのかもしれません。ならば、高齢者向けのかんたんホンには「いろはキー」なるものを搭載したらどうかしら? 指の運動は脳の刺激になるので、ボケ防止にもいいのでは。Siriを搭載すれば、孤独な老人のいい話相手になったりして。1日1回会話がなかったらSiriから家族にメールが来るとか…… 何だか話が脱線しはじめたので、今回はこのへんで。いやー、日本語って本当に面白いですね!(^o^)

結局エープリルフールに嘘をつくのを忘れました

こんにちは、映像翻訳部の中山です。 前回の記事を書いてから半年が経ち、色々なことがありました。 ※メインは映像翻訳事業部のオフィス移転 ※しかしおかげで猫を見る頻度はすっかり減りました 気付けば早くももう4月、新年度の始まりです。気持ちや環境を新たに臨む人も多いのではないでしょうか。 私はといえば、おかげさまで大きな変化はなく、つつがなく4月1日を過ごすのだろうと思っておりました。 友人に「今日、Google Mapでポケモン をゲットできるらしいよ」と言われるまでは…! そうです、毎年恒例エープリルフールジョーク(http://www.google.co.jp/maps/about/pokemon/) ! そしてYouTubeにUPされた映像のクオリティ(http://youtu.be/4YMD6xELI_k)! せっかくだからゲットしてやろう、とゲームボーイでポケモン赤緑しかプレイしたことのない私がポケモンマスターへの道を踏み出したのは、4月1日午後8時、目黒川河畔で花見をしている最中でした。 早速六本木でポケモンを何匹か捕まえて、楽しくなってきた。そのうちに、地元にいるかしら、なんて検索をかけたり、皇居の周りをまわってしらみつぶし作戦に出たりと、Google Map上で日本中を行ったり来たりしているうちに、いつのまにか10匹になり、20匹になり……30匹になる頃には、半時間ほど経ったときでした。(当初の目的である花見がぞんざいになってきた) 日本の世界遺産に多くいる→まさかポケモンがいるのは日本だけじゃないんじゃ、とさっそく調べてみると… こうして日本に留まらない、世界への冒険も始まりました。 寒くなってきた目黒川河畔から居酒屋に移動しても我々の探索は止まらず、最初はライバルとして数を競っていた友人が携帯のバッテリー切れにより脱落する頃には既に敵意は消え、「こうなったら何がなんでも大台(100匹)突破」という目標に向かって共に戦う仲間となりました。 23時を回る頃、ついに私の携帯のバッテリーも費え、4月1日は82匹にて終了。夢の大台には届かなかった悲しみと、最後まで自分たちの力だけでやり切った、という達成感とを感じながら帰宅しました。 しかし4月1日限定だと思っていたこのゲーム、実は現時点(4月4日)でまだプレイ可能!翌日昼に無事に100匹を達成しました。 目標に向かう強い気持ち、ライバルから仲間になるその過程……Google先生に得難い体験をさせていただきました。ポケモンマスターへ一歩近づいたという自負と共に、この春からも頑張って行きたいです。 さて、これまでの写真でお気づきかもしれませんが、私はiPhoneの設定言語をフランス語にしていたので、Google Mapもフランス語表示となっています。そうすると、お馴染みのポケモンたちの名前もフランス語仕様! たとえばヒトカゲはSalamèche(読み方:サラメッシュ)。Wikipediaによると、火を司る精霊サラマンダー(salamandre)+火花(flammèche)から来ている模様。 ※ちなみに英語ではCharmander。こちらも語源はフランス名と同じような感じのようです。語順は逆ですが。 Wikipediaフランス版によると、ポケモンというゲームを各言語に翻訳するにあたって、その国の特に子供にとって覚えやすい名前にするため、名前はスマートかつ描写的(見た目や属性を表す)なものが付けられたそうです。 このような、単純に字義的な翻訳ではなくその国の文化等に合わせて“再創造”する、その作業のことは「ローカライズ」と呼ばれています。原文の読解力に加え、訳文を使用する国・地域の文化、製作者の意図、訳文の使用方法等、様々な事柄への深い理解が必要となるため、一筋縄では行きません。 翻訳会社ブレインウッズでは、優秀な翻訳者による質の高い訳文はもちろん、きめ細やかなヒアリング、打ち合わせを通してお客様の求めるレベルの翻訳を柔軟に提供します。是非一度ご相談ください!

「アナと雪の女王」、字幕版と吹き替え版どちらで観るか!?

こんにちは、はじめまして。 企画営業部の髙杉です。 この春から、新入社員として入社しました。 どうぞよろしくお願い致します。 今回は、弊社でも映像翻訳部で取り扱っております、”映画” に関するテーマを取り上げます。 最近話題の映画といえば、Disneyの「アナと雪の女王」が大人気ですね! 私も、公開後すぐに観に行きました。 とても綺麗な映像に加え、素敵な歌と感動のシーンがたくさんあり、 大好きな映画になりました。 吹き替え版と字幕版(こちらは3Dで、迫力がすごかったです!)の両方で、観ることができました。 同じ映画ですが、吹き替え版と字幕版で印象が異なるように感じられました。 最初に観た吹き替え版は、母語が日本語の私にとってはスムーズに理解でき、とても楽しむことができました。 次に観た字幕版では、音声としての英語を聴きながら字幕の日本語を読むということで、 理解するのに多少の時間差が生じてしまいましたが、 その分、新たな英語での表現の発見や、声優さんの声の出し方の違いなどを感じ取ることができ、 とても新鮮で楽しかったです! ジョークの部分などは、吹き替え版と字幕版でお客さんの盛り上がりも異なり、 とりわけお子さんなどには、吹き替え版のほうがよりわかりやすいのかな、と感じました。 この映画に限らず、多くの映画を観て思うことですが、 たとえば、主人公が女の子の場合など、日本語版だととても可愛い声や喋り方に吹き替えられているものも、 もとの英語版だと、日本語版よりも低い声でしっかりとした喋り方でなされているような気がします。 国や地域による「可愛さ」のとらえ方の違いのあらわれなのでしょうか。 う~ん、奥が深いですね! どのような方が観られるのかを意識して、吹き替えにするか字幕にするか、 またどのような翻訳にするか、ナレーションはどのような声色にするかを決めることも 翻訳や映像翻訳を行う弊社にとって、とても大切だな、と再確認しました。 また、Youtubeにて、25カ国の言語で歌われたテーマソング”Let It Go”を聴くことができます。 著作権の関係で、歌詞をこちらに掲載することはできませんが、 お時間のあるときに、気になる言語のバージョンを調べて聴いてみるのも 楽しいかもしれませんね♪ 私は英語のほかにスペイン語を学んでいますが、 この25カ国語版のなかには、スペイン語が3種類も登場します! カスティーリャ語、カタルーニャ語、ラテンアメリカのスペイン語 があり、それぞれ歌詞の言葉選びも異なっています。 世界中で皆さんが使っている言語、どの言葉も、とても興味深く、大切ですね。 ブレインウッズでは、このような映画の字幕・ナレーション・吹き替え翻訳から、音声収録・制作も承っております。 映画・ドラマ・アニメの映像翻訳サービス ぜひ、ご利用下さいませ。 写真は、この間お花見に行ったときに撮ったものです♪ 桜の花が、とても綺麗に咲いていました。 また来年、この桜の花が咲くときに、成長できたな、と思えるよう 1年間の日々を大切に過ごしてゆきたいです。 皆様、ブレインウッズをよろしくお願い致します!

翻訳会社が考える医療現場のサポート

翻訳会社ブレインウッズの笹波です。 昨年末にオープンした「メディカル映像翻訳サービス」の立ち上げについて、書きたいと思います。 私事で恐縮ですが、以前、妻の初産に際し、東京医療センターにお世話になりました。出産前のオリエンテーションでは、ドラマ仕立てのビデオ(なんと、看護師さんたちの手作り!!)を見せていただきました。ビデオを見ると、出産について注意しなければならないこと(だいたいにおいて夫は気が動転して役立たずなものだ!ということも)などがわかって、男の私にも出産が並々ならぬ重大なイベントであることがよく理解できました。 ところで、オリエンテーションに参加していた妊婦さんのなかには、外国人の方がいて、付き添いの日本人のダンナさんが、小声で何やらビデオの説明をしている様子でした。 そのビデオには、英語・その他の外国語の字幕は入っていなかったのです。身内で通訳ができる人がいるなら良いのですが、ご夫婦ともに、日本語がわからない人が日本の病院で出産、ということもあり得ることです。 出産はもちろんですが、病気や怪我の治療も、言葉もろくに通じない異国の地で対処しなければならない不安といったら想像にかたくありません(言葉が通じたって、出産も病気も怪我も、大変なことなのですから!)。 病院では外国人の利用者さんや患者さんに対するオリエンテーションで、日々、看護師さんたちが辞書を片手に、カタコトで対応されている、という話も耳にしました。 医療の現場での言語の壁は、医療従事者と利用者さんの双方にとって、大変な負担となっています(物理的にも、心理的にも)。利用者さんや患者さんのQOL(クオリティオブライフ:生活の質)を高めるためにも、働く人の環境を向上する意味でも、医療施設の経営状況を改善する意味でも、字幕や吹き替えを使った映像の翻訳や外国語版制作は、とても重要で、やりがいのある仕事だと思いました。 これが、最初に医療・医薬向けの映像翻訳サービスをやってみようと思い立った出発点でした。 ブレインウッズでは、もともと翻訳サービスの一部として、医療医薬業界向けの翻訳を行っていましたが、映像翻訳部のほうでも、医療医薬に特化したサービスを展開することで、日本の医療機関や医療従事者のサポートをできないだろうか、と考えたのです。 このメディカル映像翻訳サービス、実は、立ち上げ以前から、医薬品メーカーさんや医療機器・器具関連のお客様から字幕翻訳をご利用いただき、ありがたいことにたくさんのクライアント様からリピートしていただいております。 すでに品質としては、実証済みでして、サービスとして本格的に立ち上げたことで、もっと皆さんに知ってもらえたらと願っています。 そして、医療サービスを受けられる方々の不安を少しでも解消できるような映像字幕や吹き替え翻訳・制作を通して医療現場をサポートしていければと考えています。