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Typhoon

こんにちは。経営管理部の古橋です。今年は台風が毎週のように現れて大変だったイメージがありますが、気象庁の統計によると台風の年間平均発生数は約25個。今年の発生数は10月の今日現在で19個ですので、数的には例年とさほど変わらないことになります。8月と9月で集中して発生していたために、多い印象を持ってしまうのですね。

ところで、アメリカでは昔から台風に人の名前を付けているのはご存じの方も多いと思いますが、実は現在では台風の名前が予め決まっているということはご存じでしたか?

日本、アメリカほか東南アジア14カ国が加盟している「台風委員会」という台風防災を目的とした国際機関があり、それら加盟国が提案した140個の名前を、毎年台風が発生した順に用いて、台風の国際的な名称として定めているのです。2000年からこの命名法が使われており、名前が一巡したら、また一つ目の名前に戻ることになっています。先述したとおり台風の年間の平均発生数は約25個ですので、およそ5~6年で名前が一巡することになりますね。

各国の命名した名前をいくつかみてみると、人の名前や地名の他にも、変わった名前が多く付けられています。

タイ → プラピルーン(雨の神)
フィリピン → ハギビス (すばやい)
韓国 → チェービー(つばめ)
中国 → ウーコン (孫 悟空)
ミクロネシア → ソーリック(伝統的な部族長の称号)
マカオ → バビンカ (プリン)

どういう意図で付けられたのかは不明ですが、その国の台風に対するイメージや考え方が透けてみえるようで面白いですね。

ちなみに日本が命名している名前は、

てんびん、やぎ、うさぎ、かじき、かんむり、くじら、コップ、コンパス、とかげ、はと

の10種類。いずれも星座の名前が由来になっているようです。
残念ながら日本国内では号数で呼ばれるのが一般的なので、これらの名前を目にすることはほとんどありませんが、台風発生で憂鬱な気分になったときは、「今度の台風は何て名前だろう?」と考えてみるのも一興です。

古橋