Brainwoods Staff Blog

実は当たり前じゃない、読みやすい字幕

こんにちは。営業部の中村です。 最近は、1億総クリエイター時代とも言われますが、ご自身で映像編集ができる方が増えましたね。個人の趣味にしろ、公式のプロモーションにしろ、「(担当者さんが)ご自分で翻訳して字幕入れされたんだろうな」という動画を、SNS などでもよく見かけるようになりました。 誰が制作しているのかは特に書かれていません。では、なぜ「ご自分でされたんだろうな」と思うのか。それは、微妙~~~に読みきれない長さの字幕が散見されるからです。 プロによる映像字幕翻訳では、視聴者が自然に読めるように、さまざまなルールが定められています。1秒あたり何文字程度まで、1行あたり何文字程度まで、この言葉はこういう表記を使う、これは読みづらいので傍点をつける、字幕の表示位置はこのあたりにする…。 これらに従って(場合によっては従わずに柔軟に調整しながら)字幕入れすることによって、視聴者はまるで字幕なんてないかのように、映像を見ながら自然に意味を理解することができるようになるのです。 普段ルールの範囲内で字幕をつけているときには、「もう少しくらい入れても読みきれるんじゃない?」と思うこともありますが、そういった事項を考慮しないで作成された字幕を見てみると、何となく「読めなくはないけど慌ただしいな」「変な間があいているな」という違和感があり、プロの字幕のありがたみが改めて感じられます。 多くの人が自分の力でタイムリーに表現や情報発信ができるようになったのはとてもよいことだと思いますが、だからもうプロへの依頼は不要ということではなく、用途などに応じて、プロの力もどんどん頼っていただきたいなと思います。きっと仕上がりに感動するはずです。

コロナ禍、在宅旅行のすすめ

こんにちは。営業部、翻訳チームの三木です。 なかなかコロナ禍収束の兆しが見えない今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 私は元々インドア派なので、ずっと家にいるのは得意!とコロナ騒動の初期には余裕の構えでいましたが、自粛期間も 1 年をこえるとなんとなく、じわじわと閉塞感を感じることが出てきました。外を自由にうろうろしていたあの頃が懐かしく、手に取る本や選ぶ映画も最近では無意識のうちに紀行物や街歩き系が多くなっているようです。 今日はその中から、『ベルリンうわの空』というエッセイ漫画をご紹介したいと思います。 舞台はドイツの首都、ベルリン。移住して 5 年目の「僕」(作者の香山さん)は、パリや東京とも並び立つ大国際都市に暮らしながら、日々「あんまり何もして」いません。 毎日半径 5 km くらいを歩き回りながら、蚤の市でガラクタを値切ったり、スーパーでグミを選び抜いて買ったり(ハリボーの種類がものすごく多いとのこと。ハリボーはドイツの製菓会社。)、平凡に生活をしている様子が描かれます。外国に住んでいるからと言ってすごくドラマチックな出来事が起きたり、有名な観光地に行ったりということはありませんが、そういったビビッドでキャッチーな内容に普段かき消されがちな、ささいな発見や所感でこのエッセイは構成されています。 有名観光スポットを体力の限界まで回るのも楽しいものですが、家に帰ってきてふと思い浮かぶのは、外国のスーパーで見つけた珍しい食材や、あのときよくしてくれたおばちゃん、など案外それひとつひとつは取るに足らないようなささやかなエピソードなのかもしれません。そういう小さい楽しみを、見過ごさないでいる大切さを教えてくれるエッセイです。 また、私が好きだった一文は「公共の場って、「その社会がどういう感じを目指しているか」が表れやすいから…見てるとそれがよくわかる」というものです。ベルリンの交通機関では、車内に広めのスペースがとってあって、そこにベビーカーや車いす、自転車や犬など様々な人が気軽に利用するそうです。見方によってはライトな都市論としても読める本になっています。 自分を楽しくするには遠くにわざわざ出かけていく必要はなくて、そう考えると、家に居ながらも無限に楽しみを見つけられそうです。 手洗いうがいを励行し、コロナに負けず健やかに過ごしたいと思います。 コロナ禍の今だからこそ読みたい異国の日常系エッセイ、ぜひ読んでみてください。 P.S. 最後にもうひとつ、最近ハマっているゲームアプリ「GeoGuessr」をご紹介します。 Google Earth 上の場所にランダムに飛ばされて、自分が今どこにいるのかを当てるゲームです。最高得点は 1 ステージ 5,000 ポイント。 道路標識の言語や、車種、植生などちょっとしたものがヒントになります。 (道路の右側通行/左側通行も大きなヒント。)都市部に出ると情報量が多く、かなり健闘します。これはボーナスステージで、日本に飛ばされた時。最高得点の 4,875 点を獲得しました。 このステージは、あまりの情報の少なさに途方に暮れた時。 なんとなく寒い地域な気がして、ロシアを選択したところ答えはアジア圏で、得点 10 点となってしまいました…。(正解の地点から 50,000 km 以上離れるとほとんど加点されません。) あっ、こんなところに猫…。 こちらもぜひ遊んでみてください!

コロナ禍でのスポーツの楽しみ方

こんにちは。営業部の赤澤です。コロナウイルスが流行してから早1年が経とうとしております。昨年3月頃に、今の状況を想像できた方は少なかったのではないでしょうか。 家で過ごす時間が増え、今までとは別の趣味ができた方も多いかと思います。この度は、私の趣味であるサッカー観戦についてお話します。 私は10年ほど前からJリーグ(日本のリーグ)やプレミアリーグ(イングランドのリーグ)の試合を観ていまして、学生時代はよくスタジアムに行き、地元の赤いチームを応援していました。現在は、無観客試合や入場制限を設けた試合開催のため、現地で観戦できていないのですが、DAZNというスポーツ動画配信サービスで週に2-3試合ほど観戦しております。 無観客試合や入場制限があるため、いつもスタジアムに響き渡っているチャント(応援フレーズや応援歌など)が全くなく、盛り上がりに欠ける試合になってしまったなと当初は思っていたのですが、スタジアムが静かだと選手同士の会話や掛け声、選手と審判のやり取りなどをピッチ周辺のマイクで拾うことができ、放送で聞こえるようになりました。そのやり取りがかなり面白く、無観客試合も楽しめるようになってきました。例えば、私の見ていた試合で以下のようなやり取りがありました。DFの選手が味方FWの選手に向かって「いけよ!」と声をかけると(「もっと前線でプレッシャーをかけろ」の意味)、それに対してFWの選手が「無理だよ!いけねぇよ!」と返答しており(「前に行き過ぎると自分がかわされてピンチになる」の意味 )、これを観ていた時、実況者も少し笑いながら実況しておりました。もちろん、チャントが鳴り響くスタジアムでの試合が一番心躍るのですが、それが実現するのはいつになることやら。 みなさまの趣味もコロナ禍ではできないことや制限がかかることがあるかと思いますが、その中でも楽しめる方法を見つけてうまくリフレッシュしていきましょう!

食べる、飲む、楽しみが増えます。

こんにちは。制作部の松尾です。4月、新しいことが始まる季節になりました。しかし、家のなかで過ごすことが変わらず多いのではないでしょうか。みなさま家ではどのようにお過ごしですか?私は、映画を見る、本を読む、ご飯を食べる、ピアノを弾く、などインドアな生活を極めています。 特に最近のマイブームは、おうちご飯をより充実させるために、器屋さん巡りをすることです。今日は表参道から5分のところにある「うつわのみせ 大文字(だいもんじ)」さんを紹介したいと思います。 こちらのお店では、日本の器を扱っていて、店内には季節ならではのものが隅々まで並んでいました。箸置き一つとっても、春は桜や山菜、夏は七夕にちなんだ星や笹、秋は銀杏紅葉、月と兎、冬は雪だるままで、可愛らしいもので溢れています。手のひらサイズの小皿も、細かく絵付けされていて、何を入れるか考えるだけでご飯が進んでしまいます(笑) そんな中、私はこちらの徳利とお猪口を友達夫婦にプレゼントしました。お福ちゃんとひょっとこの組み合わせがなんとも愛らしいです。 ほかにも、表参道には洋食器屋さんなどもあるようで、お気に入りの食器が見つかるかもしれません。出社日は仕事帰りにふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

おうち時間の癒し

こんにちは。制作部の河北です。 関東圏は2回目の緊急事態宣言が発出されてから2か月が経過しましたね。 今週末には宣言解除となる可能性があるようですが、 いかがお過ごしでしょうか。 コロナの影響で在宅勤務になり、家にいる時間が増えた方も多いのではないかと思いますが、お仕事以外のおうち時間をどのように過ごされてますか? 映画や音楽鑑賞をしてリラックスする方もいれば、新しくペットを飼う方もいたりと それぞれ何か癒しを見つけて、日々過ごされているのではないでしょうか。 我が家は、最近熱帯魚をお家に迎えました。 4種類の熱帯魚がいるのですが、そのうちのゴールデンハニードワーフグラミーという熱帯魚が面白い習性があるので、ご紹介します。 ゴールデンハニードワーフグラミーは、黄色の体色に赤色に縁どられたヒレ、長い胸ビレが特徴の熱帯魚です。(写真だと分かりづらいですが、長い胸ビレがあります。) 実はこの子、泡を吐く習性があるんです。 発情期になると、泡をプクプク吐いて泡巣を作る習性があるようで、 うちの子は最近毎日泡を作っています。 本来は水面の浮き草に泡を吐いて、泡の巣作りをするようなのですが、 我が家は浮き草が無いため、水面に泡が大量発生しています。 同じ水槽にいる他の熱帯魚のために、ちょこちょこ泡巣は取り除いているのですが、 それでも毎日せっせと頑張って泡巣を作っています。 巣作りが上手になってきたのか、少しずつ泡の範囲が広がってきていて 毎日観ていて飽きません。 ペットは欲しいけど犬や猫を飼うのはちょっと…と悩まれている方、熱帯魚おススメです!

哲学のすすめ

こんにちは。営業部翻訳チーム(京都)の荻野です。みなさんお元気ですか。 コロナウイルスの1年で、私たちの価値観は大きな変革を求められました。人も、モノも、また目に見えないそこここにある有象無象もすべて、コロナウイルスの蔓延とそれらによる大きな社会のうねりによって、形を変えることになりました。 ひとつ、昨年からずっと不思議に思っていることがあります。このような未曾有の事態に、哲学者、とくに日本の哲学者がまったく目立つ活動をしていないのです(もし事実と異なる認識であれば、謝ります)。 昨年から日本のメディアが取り上げていたのは、ドイツ人の哲学者マルクス・ガブリエル氏でした。彼は「新実存主義」で知られているとのことですが、そもそも「実存主義」を理解していないであろう日本人がガブリエル氏の思考の一端を知ったところで、その後の生活、あるいは仕事の何に反映されるでしょうか。インタビュー記事をいくつか目にしましたが、彼は当たり前のことしか話しておらず、我々が付け焼き刃的に見聞きしたところで何の意味もないことを知るだけの機会を、メディアが不用意に与えたに過ぎませんでした。 さて、日本の哲学者といって思い浮かべる人といえば、長らく梅原猛さんだったのではないかと思います。広く学問を修め卓抜した視点から、示唆に富んだ考察を易しい言葉で記されていました。ちょうど世界がコロナ禍に見舞われる1年前に他界されていますが、もし存命であればどのような考察をされていただろうかと思います。そのあとの哲学者が不在なのは、大いに嘆くべきことだと思います。日本人がいかに思想や哲学という、自己あるいは他者という存在についての思考を重んじてこなかったかという証左です。 SNS がメディアで大きな顔をしている今、圧倒的に言葉が足りていないと感じます。不安定な社会情勢において、今ほど哲学的な言葉が求められるべき時代はないはずなのに、です。 私の大学の専攻は「東洋哲学」でした。中でもよく触れたのは朱子学(程朱学ともいいます)で、これは孔子、孟子の残した教え(儒教)を当時(宋代)の情勢に合わせて解釈、発展的に昇華させたものになります。『朱子語類』という漢語がずらずらと並ぶ資料を主に読みましたが、まさに今ほど、もっと真面目に読み解いておけばよかったと思ったことはありません。 ここから先は私にとっての朱子学解釈であってその正誤に責任は持てませんのでただの読み物として気楽に追っていただければ助かります。朱熹(朱子)は、いわゆる「理気二元論」を説いた人ではありますが、同時に「個」の概念を儒教という古典学問に取り込み、個としてあるべき哲学を確立した面もあると私は考えています。こじつけなのは承知の上ですが、朱子学もまた西洋の哲人アリストテレスが説いていた数々の思想、思考と少なからず通底すると思えてしまうほど、万物、万学において流用できる考え方に満ちているように思えてならないのです。一見個の存在を消している思考のようでいて、そこには生きる「あなた」が主語としてさりげなく存在しています。この点が、とても日本人にはしっくりくるように、私は思います。 例えば「敬」という修養法について。文字通り「うやまう」ことですが、その意味は「その人から学ぶときに、その人の誤りをも誤りとして正しく理解する」ことだとしています。その人の言説を鵜呑みにするな、仮に誤りがあるならば自分でそれと気づくまで修養せよ。さらに平たくいえば、人に教わりながら、自分で思考せよということです。 残念ながら日本の江戸時代に輸入された朱子学は、為政者にとって都合のよい形に切り取られ利用されてしまったために、日本では本来の形で定着することはありませんでした。私自身「朱子学を大学でかじっていました」といえば周りの沈黙を生むだけという認識で、それだけ世間一般の人々の興味から遠い存在となっています。その一端は、間違いなく生活に溶け込んでいるのですが。 不出来の学生ではありましたが、偶然の選択によって、私は朱子学の中から、その日以来いつもそこにある言葉に出会うことができたのだと、このコロナの時代になってようやく認識することができました。 誤解を払拭するためにあえて申せば、これはもちろん宗教の話ではありません。あるいは、心に豊かな信仰のある方はそれもよいかもしれません。あるいは哲学という堅苦しいものではなく、好きな詩でもかまいません。小説、アニメの中の心に残るフレーズやセリフでもいいです。あなたの、「そこにある」言葉を、今一度見つけてみてはいかがでしょうか。 心に、弾力のある言葉を持つこと。それが強い哲学となり、このコロナの時代を柳に風の如く、しなやかに生きる術になるのではないかと思う次第です。

お散歩してます♪

2度目の緊急事態宣言が出て、大変な年明けとなりました。 不要不急の外出自粛やテレワークが推奨され、おうち時間が長くなっている方も多いと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。 運動するのが身体にいいことはわかっているけど、なかなか続かない私。 歩くだけなら…と、てくてくとお散歩するようになりました。 これも不要不急?と言われそうですが、お天気がいい日に澄んだ空を見ながら歩くのは、とても気持ちよく、楽しい気分になります。お花や木々の変化で季節を感じたり、いつもと違う道で新しいお店に出会ったり・・・。 それに、お日さまを浴びると、いいことがいっぱいあるそうです。 肌でビタミンDが生成され、これが、カルシウムの吸収を促進したり、がんの発症リスクを下げたり、免疫力を高めると言われています。 運動不足解消と免疫力UPで、新型コロナウィルスの感染リスクを下げることができるかもしれませんね。 そろそろ梅の花がほころびはじめて、早い春を感じる季節です。 お散歩で、心も身体もリフレッシュしてみませんか~(^^)/ 経営管理部 小林

私の仕事環境

こんにちは、制作部の坪田征です。私の仕事環境を紹介します↓ 画像の左下に写っているのが仕事用の椅子の背なので、この子たちを左手に眺めて癒されながらパソコンと向き合って仕事するのが日常になっています(飼い始めてから数年後に猫アレルギーになってしまったので、かゆみに耐えながら…)。このまま前方のデスクにあるキーボードに飛び乗られて勝手にチャット入力されることもあります^^; そして窓越しの庭には最近野良の親子が住み着きました↓ できることなら家の中に入れてあげたいのですが、この子たちは非常に警戒心が強くて一定の距離以上は近づけず、うちには先住猫と小型犬もいますので、とりあえず庭に小屋を作って住んでもらうことにしました。2匹とも耳はカットされていて排泄もうちの庭でしているようですし、周辺の交通量も少ないので、まあ大丈夫かなと…。日中には大抵庭で日向ぼっこをしています。野良たちが庭先に現れたのは今年の春頃で、写真の小屋の奥にいる子の方は当時前足に大怪我をしていてビッコをひいていたのですが(そのせいで警戒心が強いのかもしれません)、毎日餌をあげていたら完治したようで普通に歩くようになりました。最近は寒くなってきましたので小屋の中に毛布とカイロを入れてあります。ここ数週間は仲間の野良猫?も顔を出しに来ることがあるので、そのうち猫屋敷になってしまうかも…。以上、私の仕事環境、というか猫環境の紹介でした。メリークリスマス!

誤訳について考える

こんにちは。制作部の森本寛子です。今回は、先日読んだ記事について思ったことを書きたいと思います。 「オバマ氏は鳩山氏を「感じ良いが厄介な同僚」と思ってた? 回顧録報道の和訳に疑問」 2020年11月19日の Yahoo ニュースで上記の記事を読まれた方も多いでしょう。オバマ元米国大統領が2009年に訪日し、当時の首相、鳩山由紀夫氏と会談した際の発言について、当時の報道記事に誤訳があったという内容です。 この記事を書いたのは鴻巣友季子氏。翻訳に携わる方なら、彼女の名を聞いたことくらいはあるはず。文芸翻訳家であり、エッセイスト・文芸評論家である鴻巣氏が、この誤訳問題について、文法の説明から丁寧に解説してくれています。とても勉強になるので、ぜひご覧になってみてください。 記事の中でも触れられていますが、『歴史を変えた誤訳』(鳥飼玖美子著)でも紹介されているように、歴史を振り返ってみても「誤訳」により政治や世論が左右された例は少なくありません。世界各地で話されている言語が異なる以上、政治のみならずすべての国際交流において、通訳・翻訳という作業は必要となります。そのとき、その通訳・翻訳に携わる人間が、間を取り持つ両者のどちらか一方の考え方に傾倒していたら?両言語が堪能でも、どちらか一方の文化について無知だったら?当人の意思にかかわらず、文意が曲げられてしまう恐れがあります。通訳・翻訳は世界の人びとの架け橋とも言える重要な役割ですが、それゆえ橋が曲がっていたり脆かったりしたら、安心して渡ることができませんね。時にはその橋が落とし穴となってしまうことも……。 話は変わりますが、わたしが数年前から参加している文芸翻訳の勉強会があります。そこでは毎月、英語の小説やエッセイなどから抽出した課題範囲について、10名程度の参加者が各自で翻訳を作成し、それぞれの翻訳文を Web 上のコミュニティスペースで投稿。その後、2時間の勉強会(いまはオンライン)で文法的・文脈的に訳出が難しかった箇所について皆で意見を出し合う、というものです。文学作品という性質もあるでしょうが、この勉強会でわたしの訳文に誤訳が皆無だったことは過去に一度あるかないかです。物語に対する思い込みから生じる解釈違いや、単語や文法の読み間違いがあとを絶たず、正直なところ毎回のように赤っ恥をかいているわけですが、だからこそ「原文を忠実に読み解く」ことがいかに大切かを痛感させられます。 わたしたちが携わる通訳・翻訳という仕事は、先にも述べたように、言葉の垣根を越えて世界中の人びとが円滑にコミュニケーションをとるために必要不可欠な作業ですが、そこに誤訳や誤解があれば、大きな軋轢が生じたり人の命が危険にさらされる可能性すらあります。それを肝に銘じて、これからもこの業務に取り組んでいきたい――鴻巣氏の記事を読んで、改めてそんなふうに思った今日この頃でした。

リモートではPC周りをカスタマイズして効率UP

こんにちは。制作部 映像翻訳チームの佐野です。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ブレインウッズでは10月現在でも大部分のスタッフが完全または部分的に在宅で働いています。家では宅配便で送った会社のPCを使う人もいれば、個人所有のPCを使う人もいます。私はPCを買い替えたばかりだったこともあり、後者です。自分のPCを使うことのメリットは、周辺機器も含めて好みのものを選べる点。私は普段、写真のような作業環境でリモートワークをしています。 ノートPCとデスクトップPC1台ずつ? いいえ、ノートPCに外付けモニターとキーボード、マウスをつないでいます。今回はPC周りの私なりのこだわりポイントをご紹介したいと思います。 1 ノートPC 下積み時代や、フリーランス翻訳者だった時代には、図書館やカフェでも作業ができるよう「ノート以外は考えられない!」と思っていました。ただ、後述するキーボードの操作性の問題のため、思ったほど家の外でPC作業する機会はなく、会社でデスクトップPCを使うようになってからは、デスクトップも悪くないと思うようになりました。今回の買い替えにあたり、デスクトップにするか迷ったのですが、結局ノートを選びました。PC本体を携帯できたほうが何かあった時に便利だろうと考えた上です(コロナ禍に加え、仕事で機密事項を扱うため、このPCは一度も家の外に持ち出したことはないのですが)。 2 デュアルディスプレイ 下積み時代から数えてこのPCは3台目ですが、1台目からノートPC+外付けディスプレイというスタイルで、会社のデスクトップもデュアルディスプレイだったので、もはやモニター1台での作業は考えられません! 字幕を扱う場合、外付けのメインモニターには字幕制作ソフトを全画面で表示させ、サブとして使っているノートPCのモニターにはウェブブラウザや作業指示書、スクリプト(台本)などを表示させて作業することが多いです。モニターを広々と使えて便利です。 3 フルキーボード 以前使っていたB5サイズのノートPCのキーボードは、独立したHome / End / PageUp / PageDownキーがなく、これらのキーを使いたい場合、Fnキーを押しながら矢印キーを押さなければなりませんでした。しかもその矢印キーが小さいこと。矢印キーとHome / End / PageUp / PageDownの各キーは、字幕制作ソフトの操作ではかなりの頻度で使うため、これらのキーの操作性は作業効率に関わります。さらに、映像のタイムコードなどの数値を手打ちすることもあるため、テンキーも独立していたほうがいい。ということで、ノートPC+外付けフルキーボードという今のスタイルにたどり着きました。 …さて、新調したノートPCをいざセットしてみると、ある問題が発生しました。机にじかに置くと、スペース不足でキーボードをうまく置けないのです。そこで今回、ノートPCスタンドという新たなツールを買ってみました。使ってみると、2台のモニターの高さが合ってなかなか快適です。 先ほども書きましたが、作業環境は作業効率に直結します。使い勝手の悪いものに毎回イライラしているようでしたら、新たなツールを導入して、作業環境を使いやすいようにアレンジしてみることをお勧めします!